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 今年のノーベル文学賞の発表が見送られた問題で、発端になった同賞選考機関関係者の男のレイプ疑惑をめぐり、スウェーデンの検察当局は12日、この男をレイプの罪で起訴したと発表した。男は否認しているという。男に対しては昨年、女性18人が性的暴行などの被害を受けたと主張。選考機関の対応の甘さに批判が集中していた。

 男はフランス人の写真家ジャンクロード・アルノー被告。妻がノーベル賞を選考するスウェーデン・アカデミーの会員で、自らもアカデミーから資金提供を受けて文化施設を運営するなど、スウェーデン文化界に強い影響力があった。被告には受賞者を事前に把握して外部に漏らした疑いも浮上したが、すべての疑惑を否定している。

 ロイター通信などによると、起訴の対象事件は2件で、いずれも2011年に起き、同じ女性に対するものとされる。検察当局者は「十分で堅い証拠がある」としている。

 アカデミーをめぐっては、甘い対応に反発した改革派の会員が相次いで辞意を表明し、混乱が続く。今年の同賞発表は見送り、来年に2年分を発表することが決まったが、事態収拾のめどは立っていない。(ロンドン=下司佳代子)

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