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 和歌山県新宮市の第三セクター「新宮港埠頭(ふとう)」が同市木ノ川に建設していたナマズ養殖場が完成した。「熊野なまず」の商品名で県内のみならず東海や関東地方へも出荷していく。

 同社は市50%出資の港湾運送会社。多角化の一環で食品事業に乗り出した。約3億円をかけて整備した養殖場には地下水を引き入れた15の池がある。鹿児島県の養殖業者から購入したマナマズ(ニホンナマズ)から卵を採り、熊野育ちの第2世代を育成。その卵から育てた第3世代以降の魚を順次、販売に回す。

 今夏に4千匹を、秋にも追加で1万5千匹を、活魚や三枚下ろしのフィレの状態で出荷する計画。エサの配合を工夫したことで、ウナギや天然ナマズより高たんぱく・低脂肪の身になっていて、刺し身、かば焼き、天ぷらなどに向いているという。14日に完成式と試食会があり、さっそく商工関係者や市、県職員ら約50人が「淡泊でおいしい白身」と言いながらフライやかば焼きを味わっていた。(東孝司)