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 アメコミヒーローと悪漢たちが戦国時代にタイムスリップするアニメ映画「ニンジャバットマン」が、15日から公開される。「やり過ぎ」感いっぱいの遊び心にあふれた1本だ。

 DCコミックスの大看板バットマンを託されたのは、日本のCGスタジオ「神風動画」。創設者で同社代表の水﨑淳平が自ら監督した。ハリウッド大手ワーナー・ブラザースからの「戦国時代とバットマン」というオーダーに、「脚本の中島かずきさんと話をしたら、アッという間にストーリーが出来た」。

 謎の爆発でバットマンは戦国時代へ飛ばされる。先にタイムスリップしたジョーカーら悪漢は、戦国大名となって好き放題に暴れていた。ハイテク武器を失い徒手空拳のバットマンは、ヤツらを止めるために忍者軍団と手を組む。

 「バットマンは闇に溶ける怖い存在。忍者と違和感がなかった。『ニンジャバットマン』というタイトルの出オチ感も面白いし」

 戦国時代なのに「巨大ロボ」が登場するなど、臆することなく「日本らしさ」をぶち込んだ。「脚本段階でNGと言われたら引っ込めようと思ったんだけど」

 信長を思わせるど派手なこしらえのジョーカーが、すべてをカオスにたたき込む愉快犯ぶりを発揮して圧巻だ。クライマックスは崩壊寸前の天守閣の上でバットマンと一騎打ち。力感に満ちたアクションを展開する。

 「さんざんふざけた後だから、最後は日本映画伝統のチャンバラをしっかり見せて、お客さんの記憶に刻んでもらおうと思った」

 殺陣のうまい役者をスノーボードのハーフパイプの練習場へ連れていき、傾斜面でアクションをさせて映像作りの参考にした。「重い刀を持った時の筋肉の動きや踏ん張り方を『ホンモノ』にしたかったから」

 神風動画は、水﨑がまず個人事業として始めてから今年で20年。ゲームのオープニングムービーやCMなどで実績を重ね、アート寄りの中編映画「COCOLORS(コカラス)」に続き、初の長編となる本作を完成させた。

 「まあまあのペースかな。アートもメジャー作品も両方できるというところは、アピールしていきたいですね」(小原篤