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 北朝鮮による拉致被害者家族らは14日、安倍晋三首相と首相官邸で面会し、米朝会談でトランプ米大統領によって拉致問題が提起されたことの説明を受けた。日朝首脳会談への意欲も首相から示された。その後、家族らは国会内で記者会見し、今後の日朝首脳会談などによる被害者の帰国に期待を示した。

 田口八重子さんの兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(80)は「米朝の歴史的会談から始まり、日朝の問題にまで対応していただけると期待感を持っている。今までだまされ続けてきた経過があるので、焦って前の轍(てつ)を踏まないよう、的確な対応をしてもらいたい」と注文をつけた。

 横田めぐみさんの母早紀江さん(82)は「北朝鮮と米国のトップ同士の会合で拉致問題について言うという歴史的なことが起きた。日本はとんでもない人権問題を放っておくことはできない。命を救い出してほしい」と念を押した。

 めぐみさんの弟拓也さん(49)は「拉致問題で答えが見えるまでは簡単に動いてほしくない。まだ入り口のドアが開いただけで、出口は見えていない。北朝鮮の具体的な動き方を見てから評価すべきだ」と語った。(編集委員・北野隆一