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 飛鳥時代に天皇を超えるほどの権力を握ったとされる大豪族の蘇我氏。そのルーツが朝鮮半島西南部の全羅道(チョルラド)地域からの渡来人とする新説を、奈良県教育委員会の坂靖(ばんやすし)・文化財保存課長補佐(考古学)が唱えている。「日本書紀」では悪者扱いされたが、先進文化の受容など開明的だったとも言われる蘇我氏の実像に、新著「蘇我氏の古代学 飛鳥の渡来人」(新泉社、本体2500円)で迫った。

 近年、奈良県明日香村では蘇我氏との関わりが指摘される重要な発掘調査が相次いでいる。6世紀前半に王権内で権力を握ったとされる蘇我稲目(いなめ)の墓の可能性が指摘される都塚(みやこづか)古墳(6世紀後半ごろ)。また、養護学校の校舎建て替え工事に伴って新たに発見された小山田(こやまだ)古墳(7世紀中ごろ)をめぐっては、645年の乙巳(いっし)の変で滅ぼされた蘇我蝦夷(えみし)の墓との説も浮上した。専門家による蘇我氏関連の新刊本が相次いで出版されるなど、にわかに「蘇我氏ブーム」が起きている。

 坂さんは長年、奈良県橿原(かしはら)市の県立橿原考古学研究所に勤務。県内の遺跡の発掘調査にあたるとともに、韓国国立文化財研究所での研修経験を生かし日韓交流史についても研究を進めてきた。5~7世紀の東アジア情勢を踏まえ、考古学の立場から蘇我氏のルーツを追った。

 坂さんが注目するのが、5世紀…

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