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 静岡県伊東市が2015年にリゾートホテル跡地を購入した際、土地を所有していた土木建築会社に便宜を図った見返りに現金約1千万円を受け取ったとして、警視庁は16日夜、当時現職だった前市長の佃弘巳容疑者(71)を収賄の疑いで、土木建築会社「東和開発」役員の森圭司郎容疑者(47)を贈賄の疑いで、それぞれ逮捕した。仲介役の男も収賄幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕した。

 「『(東和開発が)あそこ売っていいって言っているよ』という市長の発言から動き出した」。元伊東市幹部は取材に対し、佃前市長自らが土地購入を持ちかけてきたと明かす。

 約4千平方メートルの「伊東マンダリン岡本ホテル」跡地は、JR伊東駅から南に約1キロの、温泉旅館などが集まる一角にある。ホテルのオーナーだった元暴力団員は会員権販売名目の巨額詐欺事件を起こしたとして、警視庁などに2011年に逮捕された。土地は「地元で敬遠されていた」(市内の不動産業者)というが、東和開発は14年10月、競売で約4800万円で取得。建物を解体後に更地にした。

 その土地を、市は15年6月の市議会で「生涯学習施設建設用地」にすると表明。約2億1千万円を上限とする購入費を盛り込んだ補正予算案を提出した。突然の計画に、市議の一部からは疑問視する声が上がっていた。議事録によると、市側は施設の中身は今後検討するとしたが、「あれだけ広大な土地が市内で手に入る可能性もなかなかない」と、土地を先行取得する意義を強調した。

 これに対し反対派の市議は、土…

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