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 カギは「香り」にあり――。全国有数の植木産地である福岡県久留米地域の植木業者たちが、アロマオイル(精油)の生産に乗りだした。原料となる木を遊休地で育てる試みもスタート。商機拡大と地域活性化の「一石二鳥」を狙う。

 「今から苗木を植えてもらいます」。5月28日、福岡県久留米市大橋町合楽であった植樹祭で、主催者に呼びかけられた子どもたちが動き始めた。植えるのは地中海沿岸原産の低木マートル(別名・銀梅花〈ぎんばいか〉)。近くの大橋小学校6年生の薮野はるかさん(12)は「いい匂いがする場所になるといいな」と話した。

 会場は「香気圧(こうきあつ)広場」と名付けられた約20アールの土地。1年前まで竹やぶだった遊休地だが、今年4月以降、90種約2800本の植物が植えられた。うち半数余りが香りがいいとされる種類で、マートルは約900本に上る。

 植樹祭は、福岡県内の植木業者やアロマセラピストらでつくる「緑の機能性研究会」が深く関わった。苗木は久留米市内の業者が提供。研究会副会長の植木会社長福島明裕さん(55)は「ここがモデルケースになって、アロマが植木産業の起爆剤になれば」と願う。

 福岡県は国内有数の植木産地。生産面積は約800ヘクタールで、都道府県別でトップだ(2016年度、県農林水産白書)。その中心が旧田主丸町などの久留米地域。だが近年は公共事業の縮小により、公園樹や街路樹の需要が減少している。住宅の庭も狭くなって庭木も売れなくなり、トップとはいえ生産面積は20年前の半分以下になった。

 福島さんの会社の売上高も19…

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