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 丸栄の「中古カメラ・用品さよなら大バーゲン」が21日、8階催事場で始まった。40年以上の歴史を誇る西日本最大級の中古カメラ市。30日で閉店する丸栄にとって、最後の大規模な催事になる。

 この日、午前10時の開店と同時に大勢の客が小走りで駆けつけた。平均すると、1回の催事でカメラやレンズ、写真用品が約3千点並ぶ。例年は4、9、12月の開催。今年は4月が最後の予定だったが、「もう一度」というファンの声で、閉店前に「最終回」を開くことになった。出店企業の大半は地元カメラ店だ。良質の中古品が割安になるだけでなく、貴重品が手に入ることもある。東京や大阪からも客が訪れる。

 今回は11社が出店。イトウカメラ店(名古屋市熱田区)の伊藤元雄さん(76)は1970年ごろから参加している。90年代には、1回約1千万円の売り上げがあったという。バブル崩壊後は低迷したが、5、6年前には中国人が「爆買い」で計1千万円近く買うこともあった。「中古品は仕入れが命。信用が大事」と話す伊藤さん。先月は長年の客の「断捨離」で、18箱分のカメラなどを仕入れた。「初日は大の大人が開店と同時に走って買いに来る。こんな光景ないでしょう」

 最近は、アナログカメラが若い世代に見直されつつある。2度目の来場となった岐阜県の女性(24)は、祖父から譲り受けたカメラ「ニコンF」を首から下げて複数店をはしごしていた。「フィルムは、デジカメよりモノとしての存在感がある気がして。お店の人と話しながら買えるのも楽しい」

 催事は26日まで。(吉本美奈子)