[PR]

 米国土安全保障省(DHS)は15日、親から引き離された不法移民の子どもが約2千人に上ることを明らかにした。トランプ政権が始めた不法移民取り締まりを強化する「ゼロトレランス」(不寛容)政策の影響。非人道的だと全米各地で抗議デモが起きている。

 DHSによると、4月19日から5月31日の間だけで、米南部メキシコ国境で不法に入国した1940人の大人から、1995人の子どもが引き離された。

 拘束された不法入国の家族については、これまでは強制送還手続きが取られていた。しかし、トランプ政権は4月、ゼロトレランス政策を発表。正式な入国書類を持たずに米国へ越境して拘束された家族については、親は刑事訴追して投獄し、その間、子どもは親と引き離して保護施設に入れるようにした。

 トランプ政権のゼロトレランス政策に対しては、人権団体や宗教界が非人道的だと反発。14日には全米各地で抗議集会が開かれた。

 一方、トランプ大統領はこの状況を作ったのは野党・民主党だと主張。15日も「子どもが引き離されるのは嫌だが、民主党がつくった法律だ。彼らが応じるなら法律をすぐにでも変えたい」と話した。ただしAP通信によると、不法入国した家族を引き離す法律はないという。(ワシントン=香取啓介)

こんなニュースも