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 1966年に静岡県旧清水市(現静岡市)で起きた一家4人殺害事件で死刑判決を受け、2014年3月に静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(82)の支援者らは16日、東京高裁が11日に地裁決定を取り消して袴田さんの再審請求を棄却した件について、静岡市内で初めて報告集会を開いた。

 集会では支援者が次々と登壇し、「袴田さんの命をもてあそぶな」「無実を発見する再審なのに、有罪の理由だけを探すような決定だ」などと声を上げた。弁護団の西沢美和子弁護士は高裁決定を解説したうえで「決定を批判するだけでなく主張に抜け落ちがなかったかを受け止め、最高裁で再審開始決定を出してもらう」と意気込みを語った。

 集会には、袴田さんの地元の浜松市や事件のあった静岡市清水区、東京や大阪など各地の支援者ら約100人が参加。司会者が「元気を出しましょう。可能性がないわけじゃない」と呼びかけるなど、参加者に笑顔が少なく、空席も目立ったが、最後に袴田さんの姉の秀子さん(85)が「がっかりしないで、頑張っていきましょう。最高裁に向かって突き進むのみです」と呼びかけると、会場は拍手に包まれた。(矢吹孝文)