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 沖縄戦を生き延びた元少年兵が、犠牲者の霊を慰めようと自宅の裏山に桜を植え続けている。今年、話を聞いて訪ねてきた元少年兵の遺族と交流が始まった。そして1本の桜を贈った。23日は「沖縄慰霊の日」。

 沖縄本島北部・大宜味(おおぎみ)村の高台。シークワーサーの低木をくぐるように進むと、斜面に続く小道の両脇に沖縄を代表する桜のヒカンザクラが並ぶ。「今年植えたばかりの木もこんな大きくなった」。腰の高さまで育った1本を前に、瑞慶山(ずけやま)良光(りょうこう)さん(89)は目を細めた。

 米軍が沖縄に上陸する直前の1945年3月1日、瑞慶山さんは突然「護郷隊」に召集された。指揮したのは、スパイ養成機関の陸軍中野学校から送り込まれた将校たち。幼い少年たちを集め、日本軍が壊滅した後も沖縄でゲリラ戦を続けるための「秘密部隊」だった。

護郷隊
主に沖縄北部の山岳地帯でのゲリラ戦を想定して日本軍が組織した部隊。1944年から45年にかけ、沖縄で15~17歳の少年を中心に約千人を集めた。出身地別に二つの隊に分けられ、そのうち約160人が戦死したとされる。

 当時16歳。目的地を知らされ…

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