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 7月に校舎の取り壊しが始まる静岡市立旧青葉小学校で17日、「うまれかわりの文化祭」が開かれた。卒業生や地域住民が集い、給食の定番メニューを食べたり、幼い頃過ごした校舎の壁や床に落書きしたりして思い出話に花を咲かせた。

 この日は校舎内の落書きが自由に。2階廊下にあるベンチ後ろのガラス窓は「なかよしベンチ、座ったよね」「宿題やったりおしゃべりしたり……」といったメッセージで埋まった。懐かしの給食コーナーでは「給食係」が揚げパン、ビン牛乳にソフト麺などを販売し、多くの人が買い求めていた。

 卒業生の杉本晶子さん(62)は「授業で駿府城公園の堀の土手に登って詩を作ったことを思い出した」。祖父、父、三代で卒業生という東京都の女性(31)は「校舎がなくなると、前の道を通ったとき寂しいだろうな」と話した。

 青葉小は1954年創立。最盛期は20クラス、約千人の児童が在籍したが、少子化の影響で2007年に閉校。翌年からは市のクリエーター育成支援施設として活用されたが、市の歴史文化施設を建設し、21年に開館する。「文化祭」を企画した井上泉さん(36)は「悲しいイベントにしたくないと企画した。学校なので最後はにぎやかにしたい」と話した。(宮廻潤子)