拡大する写真・図版 鍛え抜いた体を披露する金澤利翼さん=広島市中区、上田幸一撮影

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 81歳の現役ボディービルダー、金澤利翼さん。年齢別の大会を含めて「日本一」に12回輝き、世界大会にも挑戦しています。輝かしい実績の裏では、老いていく肉体と向き合いながら試行錯誤を続ける、並々ならぬ努力がありました。

 シャツを脱ぐと、盛り上がる胸筋、血管の浮き出た太い腕、割れた腹筋……。胸を触るとカチカチ。「自慢は脚なんじゃが」とズボンを脱げば、太ももに筋が浮き出た競走馬のような脚が現れた。

 「わしは体のために全てを捧げるかわいそうなおじいちゃん。一つの世界を極める者の宿命じゃ」と両腕を上げてポーズを決めた。

 高校では1500メートル自由形の競泳選手。大会で金澤さんがプールサイドに現れると、立派な上半身の筋肉に観客が沸いた。だが、結果は伴わず県大会止まりだった。

 ずっと「日本一」になりたいという思いを持っていた金澤さん。何の競技ならなれるか悩み抜いた末、筋肉の量やバランスを競うボディービルなら通用するはずと、20歳で競技に取り組み始めた。

 広島市の自宅をジムに改造し、毎日6時間のトレーニングを始めた。5年目の1960年、日本大会で初優勝。世界を目指すため、友人のつてで山口県岩国市の米軍基地に潜り込み、設備が整ったジムに通って米兵たちとトレーニングを積んだ。「アイアムペン」と言って笑われた英語力も、日常会話ができるまでになった。

 しかし、世界の壁は高かった。…

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