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 昔懐かしのラジカセが静かなブームです。眠っていたカセットテープを聴き直したり、カラオケを練習したりするシニア世代が目立ち、若者もレトロな雰囲気に引きつけられています。

 日本レコード協会によると、2017年の国内のカセットテープ生産は邦楽盤と洋楽盤を合わせて57万1千巻。08年から9割近くも減った。ラジカセの存在感はすっかりなくなったのかと思いきや、大阪市北区の「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」では最近、販売が伸びているという。オーディオ専門チームの堂田和史さんは「シニア層と若者からの問い合わせが増えている」と話す。

 シニアから根強い支持があるのは、「ガチャ」とボタンを押すだけで再生できる操作のわかりやすさだ。昔聴いたカセットの音源をデジタル保存で残したいという声を受け、SDカードやUSBメモリーを使えるラジカセも登場した。

 デジタル機器に慣れた若い世代にとっては逆に、新鮮に映るようだ。「くるり」「ユニコーン」といった人気アーティストが新曲をカセットテープで発売。日本オーディオ協会の校條(めんじょう)亮治会長は「ここ3年ぐらいでカセットが復活している。新しいフォーマットとしてとらえられている」。

 メーカーもこうした動きに着目する。東芝エルイートレーディングは東芝が1975~90年に展開したオーディオブランド「Aurex(オーレックス)」を16年に復活させ、CDラジカセ「TY―AK1」を3月に売り出した。4、5月は月1500台の販売目標をいずれも達成できたという。「とことんアナログにこだわった」と会社が説明するのは、ドウシシャのラジカセ「SCR―B2」。70~80年代のオーディオブームの頃に青春を過ごした世代と、若い世代をターゲットにしていて、SNSなどインターネットで話題となっている。(中島嘉克)

「ハイレゾ」並みの高音質

 東芝エルイートレーディングの「TY―AK1」は、カセットテープやCDの音源を情報量が多く高音質な「ハイレゾ」並みに変換して楽しめる。SDカードやUSBメモリーに保存したハイレゾ音源を忠実に再現。スマートフォンの音楽も聴けるという。想定価格は2万7千円前後。

タイマー予約で録音OK

 ソニーの「CFD―S401」は黒と白、ベージュ、ブルーグレーの4色があり(ブルーグレーはネット販売限定)、インテリアに合わせて好みで選べる。液晶画面はバックライト付きで、よく使う再生や音量などのボタンは大きくした。タイマー予約ができ、ラジオ番組をカセットに録音することもできる。オープン価格。

80年代風レトロな味わい

 ドウシシャの「SCR―B2」は、1980年代風のレトロなデザインが特徴だ。スマホの音楽を聴いたり、SDカードやUSBメモリーの音源を再生できたりする。スマホの音楽をカセットへ録音することもでき、低音の強弱を調整するつまみがある。赤と青の2色。オープン価格。

カラオケの練習ばっちり

 小泉成器の「SAD―4942/W」は、左右どちらにも付属マイクを取り付け可能。「ボーカルダウン機能」で市販のCDやカセットの歌声を小さくでき、自宅でもカラオケを楽しめる。再生スピードを変えたり、マイクのエコーの調整もできたりする。想定価格は8880円。

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主なメーカーの新商品を中心に選びました。価格は税抜き

ラジカセの売れ筋ランキング

①東芝エルイートレーディング  TY-CDS7   5870円

②東芝エルイートレーディング  TY-CK2    4810円

③ソニー            CFD-S401  1万370円

④東芝エルイートレーディング  TY-AK1    2万5740円

⑤東芝エルイートレーディング  TY-CDX9   1万3260円

⑥ソニー            CFD-RS501 1万5960円

※ヨドバシカメラマルチメディア梅田の5月15日~6月15日の販売台数ベース。価格は20日時点の税込みの店頭価格(きりとりトレンド)