(高野山異聞)消滅の危機 若い才能に期待

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大峯伸之
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 4月初め、和歌山県高野町にある高野山大学の入学式。文学部の新入生30人の中に杉本政明さん(18)がいた。

 横浜市にある高野山真言宗寺院の長男。中学を出て、高野山高校に。昨年、得度と授戒、四度加行(しどけぎょう)、伝法灌頂(でんぽうかんじょう)の四つの修行を終えた。記録はないが、「たぶん在校生では戦後初めて」と高野山高校。

 2月の卒業式に駆けつけた父で住職の久明さん(50)は「法要や葬儀に出てもらっています」と目を細めた。ただ最近は、杉本さんのように寺の後継者が高野山まで学びに来る例は減っている。

 外国人が増え、中国の僧や学生が「唐代の密教を復興したい」と真言密教を学びにやって来る。しかし、高野山は厳しい現実を抱えている。

 人口減少と宗教離れだ…

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