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 18日午前8時ごろに発生した大阪府北部を震源とする地震で、県内でも震度5弱の揺れを観測した。エレベーターに人が閉じ込められ、電車が運転を見合わせ、住宅などが損壊する被害もあった。地震の影響で4人が過呼吸や腹痛を訴えた。県は発生直後、災害警戒本部を設置し、被害の把握や対応に当たっている。

 県防災統括室などによると、大和郡山市、御所市、高取町、広陵町で震度5弱、奈良市や橿原市など21市町村で震度4の揺れがあった。県内で震度5弱以上の揺れを観測したのは2004年以来。

 奈良市、大和郡山市、田原本町では、停止したマンションなどのエレベーター内に人が閉じ込められ救出された。広陵町では民家の土塀の一部が破損し、上牧町では住宅の外壁にひびが入り、風呂場のタイルが落下した。御所市では閉店中のパチンコ店の外壁の一部が落下した。

 県庁では議会棟の3カ所で窓ガラスにひびが入ったり、配管から水漏れが発生したりした。奈良市役所では通路の天井を覆うアルミ製のカバーが1枚落下。いずれもけが人はなかった。

 公共交通機関も乱れ、近鉄やJRは運行を見合わせた。近鉄によると、近鉄奈良線では、近鉄奈良発神戸三宮行きの快速急行が奈良市の新大宮―大和西大寺間で停止。約1時間半後、近鉄は乗客を線路に下ろし、徒歩で誘導した。

 電車に乗っていた奈良市のアルバイト、榊原真唯さん(23)は「緊急地震速報の警報音があちこちで鳴ったと思ったら、横に大きく揺れて電車が止まりました。スマートフォンで地震の情報を確認したり、電話したりしている人もいましたが、皆さん落ち着いて冷静に行動していました」と話した。

 県教育委員会によると、県内の公立校では、幼稚園、小中学校、高校、特別支援学校計77校が臨時休校。18校が短縮授業となった。

 奈良地裁は同日の裁判予定の一部を取り消し、19日以降に期日を変更した。地裁は「地震の影響による交通機関の乱れを考慮したため」と説明している。