【動画】大阪北部地震で9歳女児が小学校のブロック塀の下敷きになって死亡した件について、大阪府高槻市が会見=新田哲史撮影
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 通勤・通学の時間帯に激しい揺れが襲った。18日に発生した、大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震。4人が犠牲となり、300人以上が負傷した。高槻市で亡くなった女児が下敷きになった塀について、市は、強度を高める「控え壁」がないなど、違法建築物だと認めた。

 高槻市では、市立寿栄(じゅえい)小学校4年の三宅璃奈(りな)さん(9)=同市川添1丁目=が、登校中に落下したブロック塀の下敷きになって死亡した。

 市教委によると、三宅さんは学校で児童会の代議員を務め、11日から2週間の予定で朝の「あいさつ運動」の当番だった。普段は1年の弟と登校していたが、この日は当番で1人だったという。

 通学路で見守り活動を続ける男性(68)は午前7時50分ごろ、三宅さんを学校から200~300メートルの場所で見送った。1年生の時からの顔なじみ。この日朝も「行ってらっしゃい」と言うと、「行ってきまーす!」と元気よく返してくれた。

 その数分後、校門まで二十数メートルの場所で地震に遭い、命を落とした。歩いていたのは、学校の指導で通学路となっていた「グリーンベルト」と呼ばれる壁沿いの通路だったという。

 長女が三宅さんの弟と同級生という女性によると、三宅さんは最近、お古の給食エプロンや赤いバッグ、白のワンピースなどを長女にくれたという。長女がもらった服を着ていた時には「私の服着てくれてるー」と喜んでいた。女性は「かわいくて礼儀正しくて。いつもにこにこしていた。ほんとにつらくて、悲しい」と涙ながらに語った。

 市教委によると、同小は1974年に開校。倒壊した塀は高さ計3・5メートルで、1・9メートルの基礎部分に、ブロックを8段(1・6メートル)積み上げた構造だった。ブロック塀の部分は開校当時は金網だったが、プールが外から見えないよう、目隠し代わりにブロック塀になったという。

 市教委が3年に1度、主に目視でする点検では、これまで異状があるとする報告はなかった。浜田剛史市長は18日に開いた会見で、「深くおわびする。原因を究明し、亡くなった女児の保護者にしっかりと対応したい」と述べ、深く頭を下げた。大阪府警も、業務上過失致死容疑の可能性もあるとみて、市などから事情を聴く方針。