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 18日に大阪北部地震が起きた近畿地方は6日ごろに梅雨入り、平年はあと約1カ月続く。高温多湿な日も多い。ライフラインが損傷し、断水したりガスの供給が止まったりしている地域もある。食中毒や脱水などへの注意が必要だ。

 6~8月は細菌性食中毒が最も多い時期だ。日本食品衛生協会の飯田信行技術参与は「消費期限を守ることと加熱が重要だ」と話す。食中毒を起こす菌が増殖していても、臭いや味では判断が難しいことが多いという。「高齢者や乳幼児など体力がない人は命に関わる場合もあるので注意してほしい」と呼びかけた。

 ガスが使えず電子レンジで調理する際は十分に加熱できない場合がある。「均等に加熱するため、混ぜながら加熱するとよい」と指摘する。断水時には、使い捨ての手袋や食器も予防に有効だ。

 岩手医大病院感染症対策室の桜井滋室長は「大勢の人が集まる場所で広がりやすい感染症に注意が必要だ」と話す。食料を取りに行くなど、短期間の滞在でも感染の恐れはあるという。

 最も効果的な対策は手洗いで、流水とせっけんでの手洗いが望ましい。水が十分に使えない場合は、アルコール消毒液がよい。「ウェットティッシュでは手のしわに汚れが残る可能性がある」と注意する。

 東北感染症危機管理ネットワーク代表の賀来満夫・東北大教授は発生直後だけでなく、復旧作業にも注意を呼びかける。「今後、がれき処理など後片付けで、破傷風の危険性もある」。手袋や長袖の服で肌を露出させずに作業するなど、体に傷が付かないように対策をする必要があるという。

 震災下での、下痢や食中毒対策や注意点などをまとめた「感染予防のための8カ条」など、一般の人も活用できる資料は同ネットワークのホームページ(http://www.tohoku-icnet.ac/shinsai/hotline_ippan.html別ウインドウで開きます)で見られる。

 また、高温で汗をかき、脱水症状を引き起こすリスクもある。済生会横浜市東部病院の谷口英喜・患者支援センター長は「家にいても水分は失われる。エアコンや扇風機で室内の温度や湿度を快適に保つことも大切」と話す。その上で「災害時でも2~3時間に1回は水分補給を心がけてほしい。断水や避難所生活でトイレに行きたくないからと、水分を控えることはしないように」と呼びかける。

 また、子どもは水分が失われやすいので、飲みたいときに水分をとれるようにする。赤ちゃんはのどの渇きを訴えることができない。谷口さんは「機嫌の悪さや泣いた時に涙がでているか、おむつを替える回数が減っていないかなどに注意してほしい」とアドバイスする。

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