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 ドイツの検察当局は18日、ドイツの高級車メーカー、アウディのシュタートラー会長を逮捕したと発表した。排ガス処理をめぐる不正を問われたもので、ドイツの自動車メーカーをめぐる一連の問題は、企業の現役トップの逮捕に発展した。アウディはフォルクスワーゲングループ(VW)の稼ぎ頭で、グループの経営全体に影響を及ぼすおそれもある。

 同社は、車の検査時のみ排ガスを抑える機能を稼働させる違法なエンジン制御ソフトを使っていたとされる。DPA通信によると、シュタートラー会長は欧州でのディーゼル車の販売にあたって、違法ソフトの存在を知りつつ、生産の中止を指示しなかった疑いが持たれている。詐欺や虚偽記載の容疑がかけられており、検察当局は今月、自宅の家宅捜索に踏み切っていた。

 アウディは、違法ソフトを搭載したディーゼル車を米国と欧州で販売。問題が発覚した2015年以降、6人の幹部が辞任している。

 VWグループでは5月、米司法省がフォルクスワーゲンの元最高経営責任者(CEO)を起訴した。ほかのドイツのメーカーでは検察当局が3月、BMWの本社などを捜索。ドイツ政府はポルシェやダイムラーに対しても、大規模なリコール(回収・無償修理)を命じている。(ベルリン=高野弦)