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 大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震から一夜明けた19日、総務省消防庁は午前6時半時点の被害状況をまとめた。死者は4人、負傷者は376人、住宅の一部損壊が252棟となった。鉄道は始発からほぼ平常運転したが、府北部を中心にガスの供給停止や断水が続く。国土交通省は災害査定官を被災地に派遣し、被害状況の調査を始めた。

 総務省消防庁によると、死者は大阪府で4人。負傷者は大阪府328人、兵庫県29人、京都府10人、奈良県4人、滋賀県3人、三重県2人。住宅被害は大阪府183棟、京都府64棟、奈良県3棟、兵庫県2棟。

 18日午前7時58分ごろに震度6弱の地震が起きてから、余震が続いている。気象庁によると19日午後0時半までに、震度4が1回、震度3が3回、震度2が7回、震度1が17回起きた。多くの人が避難所で不安な一夜を明かし、大阪府によると、19日午前7時半時点で346カ所に計1785人が避難している。

 大阪府高槻市では市立寿栄小学校のプールのブロック塀が倒れ、4年生の三宅璃奈(りな)さん(9)が亡くなった。高槻市教育委員会がブロック塀を「建築基準法に違反している」と説明した問題について、石井啓一国土交通相は19日の閣議後会見で「(塀は)現場の映像では(安全)基準に適合しない可能性が極めて高いと考えている」と指摘。林芳正文部科学相も「法律違反であれば誠に遺憾」と述べ、全国の小中学校のブロック塀の緊急点検を各教委などに求めることを明らかにした。

 府災害対策本部によると、電気と下水道、通信は府内全域で復旧した。

 大阪府内では19日、公立173小学校、79中学校、20高校、6支援学校が休校。府教育庁によると、高槻市、吹田市、茨木市など6市町で全小中学校が休校したほか、豊中市や箕面市では始業時間を遅らせたり、終業時間を早めたりする学校もあった。

 大阪ガスによると、19日午前9時時点で、大阪府の茨木市と高槻市を中心に計約11万2千戸で供給停止が続いているが、25日までの全面復旧を目指すという。

 厚生労働省などによると、水道は府北部への送水管が破損し、高槻市で約19万4千人、箕面市で約2万人が断水などの影響を受けた。水はまだ濁っているものの、箕面市では19日午前11時時点で全域で復旧。高槻市でもほぼ全域で復旧した。

 運転の見合わせが続いていたJR在来線や私鉄は19日始発からほぼ平常通りのダイヤに戻ったが、大阪空港と門真市などを結ぶ大阪モノレールは全線で運行中止が続いている。

 JR西日本によると、19日朝に京都線の高槻―茨木間で線路に異常が見つかり、午前5時54分から京都―吹田間で下りの普通電車の運転を見合わせ、約3時間20分後に再開した。