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 中国で「国宝」と呼ばれるパンダの受難が相次いでいる。中国湖北省の武漢市動物園は19日、パンダを「虐待」したとして飼育員を停職処分にし、調査を始めた。パンダに健康被害が出ているという。

 武漢市動物園の発表や中国メディアの報道によると、被害を受けたのはジャイアントパンダの「ウェイウェイ(偉偉)」。飼育員には、たばこを吸いながら世話をした疑いのほか、パンダ舎の気温が34度になってもエアコンを入れなかったり、アリがたくさんついたリンゴや質の悪い竹をエサとして与えたり、といった数々の「虐待」疑惑が持たれている。ウェイウェイの体には、手足の毛が抜け、鼻が白く変色するといった異変が出ているという。

 ウェイウェイはもともと四川省のパンダ保護研究施設で飼育されていたが、2008年5月の四川大地震で施設が被災。パンダの飼育経験が長い武漢市動物園が引き取り、育てていた。

 パンダを巡っては今年1月にも、四川省の「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」で目の周りの毛が抜け白い皮膚が露出したパンダがネット上で注目を集めた。施設側は虐待を否定したが、原因はまだ明らかになっていない。(上海=宮嶋加菜子)