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 北海道大学などの研究グループは20日、2016年に北海道芦別(あしべつ)市の白亜紀後期の地層から見つかった化石がティラノサウルス類の尾椎骨(びついこつ、尻尾の骨)の一部である可能性が高いと発表した。体長6メートルほどの中型のものとみられ、研究者は、ティラノサウルスが巨大化していく過程を解明するうえで重要な発見だとしている。

 化石は長さ約8・9センチ、高さ5・6センチ、幅4・8センチ。化石愛好家の男性が、白亜紀後期の地層(8980万~8630万年前)から見つけた。

 北大と北海道三笠市立博物館がCTスキャンで分析したところ、二足歩行の肉食恐竜などが分類される「獣脚類」のものと特定、さらに、化石の大きさなどから、中型以上で体長6メートルほどのティラノサウルス類と推定したという。研究グループによると、白亜紀後期の同類の化石であれば国内で5例目という。

 研究にあたった北大総合博物館の小林快次(よしつぐ)准教授は「当初は小型だったティラノサウルス類が巨大化していく空白の過程の時代のもので、謎を解明する重要な発見だ」と話している。23日に東北大学である日本古生物学会で発表される。(岡田和彦)