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 環境や開発など北極をとりまく様々な問題について、日本政府との初の協議に臨むため、欧州委員会のマリ・アンヌ・コニンスクス北極担当大使が来日し、20日、朝日新聞とのインタビューに応じた。「科学的な知見に基づく政策や国際秩序の尊重といった面で、欧州連合(EU)と日本は立場が同じパートナーだ」と述べ、協力関係を深めたい考えを示した。

 北極では地球温暖化のあおりで急激に海氷が溶け出す一方、新たに開けた海域を通る国際航路や天然資源の開発が各国の注目を集めている。特に中国政府は今年1月、「北極白書」を初めて発表。北極に関する国際ルール作りや航路の開発に関与する姿勢を鮮明にした。

 北極航路の将来性についてコニンスクス氏は、砕氷船の同行が必要になるなど航海の難しさを認めつつ、東アジアと欧州を結ぶ最短の海上ルートとして「ブームがやってくると確信している」と期待感を示した。

 中国の関与については「透明性や公平性を確保することが重要だ」と指摘。訪日後に中国に立ち寄り、北極に関心を示し始めた中国側の「真意を尋ねたい」と語った。(武石英史郎)