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(19日、日本2―1コロンビア サッカー・ワールドカップ)

 日本の西野朗監督は、前回ブラジル大会でのコロンビア戦を朝日新聞で解説していた。当時はJ1名古屋の監督だった。

 「自分たちのスタイルだけでは勝てない。それがW杯という舞台なのだと思う」。これが、導き出した結論だった。

 前回の日本は、パスをつないで主導権を握ろうとした。そのことは否定しなかった。「問題はそれ以外に点を取りに行くオプションを持っていなかったことではないか」「一つのパターンで攻め続けては強豪チームの守備は崩せない」。3試合で1勝もできなかったチームをそう評した。

 西野氏が代表監督に就任したのは大会直前で、準備に与えられたのは3試合だけだった。「対戦相手、状況に応じて色々な絵を描いている」の言葉通り、メンバーを固定せず、戦い方も一つに絞らなかった。

 迎えたコロンビア戦、柴崎、香川、乾の先発起用には、中盤で球を保持する狙いがうかがえた。相手が10人になったこともあり、特に後半は思い通りの展開に持ち込めた。

 次は身体能力の高いセネガルを相手に、どう戦うのか。成功体験にとらわれない采配を、見てみたい。(勝見壮史)