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 野球はもう、一番人気ではない――。日本高校野球連盟と朝日新聞社が5年に1度、全国約4千の加盟校に行う「実態調査」で、野球離れが高校野球の現場にも実感として進んでいることが明らかになった。部員数も減少傾向が顕著になり、危機感が広がる。

 調査は1993年の第75回記念大会から行っている。その中に「サッカーなどの競技が野球の人気を上回ると思いますか」という項目がある。

 今春の調査では「思わない」が16・8%に対し、「将来、上回る可能性がある」が43・7%、「すでに上回っている」が30・2%を占めた。

 20年前の98年、10年前の08年は、半数以上が「思わない」を選択。野球人気の自負がうかがえた。それが前回13年に、サッカーなどの競技の人気が将来を含めて上回ると答えた割合が初めて逆転。今回の調査で、「他競技の人気」は73・9%まで増えた。最近10年の間に、高校野球の現場で大きな意識の変化があった。

 6月29日に日本高野連が発表した今年5月末の硬式野球部員は15万3184人。前年比8389人減で、調査を始めた1982年以降、最大の下げ幅となった。15万人台は15年ぶり。小・中学校での減少はさらに著しい。

 現状について、「そもそも野球は人気がありすぎた」と指摘するのは、プロ野球・日本ハムの大渕隆スカウト部長(48)。小学校から社会人まで野球界を横断的に見る立場として、「他のスポーツと並列化された今こそ、野球にはどんな魅力があり、どんなメリットがあるか、見つめ直す時期にきているのではないか」と話す。(山口史朗

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