三陸復興の期待のせて出港 宮古と室蘭結ぶ新航路

大久保泰
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 東日本大震災で被害を受けた三陸沿岸、岩手県宮古市と北海道室蘭市を結ぶ「宮蘭(みやらん)フェリー」が22日、就航した。国内の新航路は19年ぶり。地域振興や観光客増加への期待が高まる。

 第1便は午前8時、大漁旗が振られる中、多くの市民に見送られて宮古港を出港した。国内の港を結ぶフェリーは1999年7月に「敦賀―新潟―秋田―苫小牧」で就航して以来。川崎近海汽船(東京)が運航し、室蘭からは農産物や畜産品を、宮古からは首都圏からの宅配物の輸送を想定する。当面の年間目標は大型車2万台、乗用車1万台、旅客は2万人だ。

 三陸沿岸では2020年度をめどに、仙台市青森県八戸市を結ぶ三陸沿岸道路(復興道路)の整備が進む。フェリーとの連結で、新たな物流ルートとして注目されている。

 また、訪日外国人が多い北海道と結ばれることで、観光面でも好影響が見込まれる。宮古市の山本正徳市長は出発前のセレモニーで、「新しい海の道がここに誕生した。岩手県、東北に大きな恩恵をもたらすものと期待している」と話した。(大久保泰)