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 欧州連合(EU)から来年3月に離脱する英国で、現在受け入れているEU法を国内法に置き換えるEU離脱法案が20日、議会を通過した。エリザベス女王の裁可を得て成立する。離脱後も英国内の規則や規制を継続させるためのもので、スムーズな離脱を目指すメイ政権が重要手続きの一つを乗り越えた形だ。

 下院ではこの日、EUとの合意なしの強行離脱を止める権限を英議会に与える修正案が、319票対303票の僅差(きんさ)ながら反対多数で否決され、離脱法案が通過した。上院も下院の結果を承認した。

 この修正案は、政権内で勢いづく強行離脱派に対抗して、与党・保守党内の親EU派議員が求めていた。メイ首相は交渉の手足を縛られるのを嫌いつつ造反を恐れて親EU派にも配慮して、交渉決裂時には英議会で審議する時間を設けると約束。その結果、主な親EU派が修正反対に回った。

 メイ氏は「スムーズで秩序ある離脱のために重要な一歩」と歓迎した。だが、今後は関税など、より難しい課題が絡む離脱関連法案の審議が控えている。政治基盤の弱いメイ氏は、引き続き難しいかじ取りを迫られそうだ。(ロンドン=下司佳代子)

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