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 堺市で今年3月、練炭自殺を装って弟を殺害したとして、姉で建設会社長の足立朱美容疑者(44)が殺人容疑で逮捕された事件で、弟の遺書とされる文書が、足立容疑者のパソコンで作成されていたことが捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は、自殺を印象づけるために足立容疑者が作成したとみている。

 弟で別の会社の社長、聖光(まさみつ)さん(40)は3月27日、足立容疑者の会社事務所のトイレで、練炭による一酸化炭素中毒で殺害されたとみられている。捜査関係者によると、足立容疑者は事件後、聖光さんの妻に事務所に「遺書があった」と説明し、手渡していた。

 その後聖光さん方の車に何者かがスプレーで塗料を吹き付ける器物損壊事件が発生し、府警が捜査の過程で足立容疑者のパソコンとプリンターを5月に押収。解析の結果、文書がこのパソコンで作成された形跡が見つかり、プリンターで印刷されたことも確認された。また文書が作成された時刻に聖光さんが別の場所にいたことも判明した。

 遺書には足立容疑者の住宅ローンを父親(67)が肩代わりしたことについて、聖光さんが嫉妬したとの趣旨の記述があったが、母親(67)は府警に、この話は聖光さんは知らないと証言。また父親が今年1月、インスリンを多量摂取して意識不明が続いていることについて、聖光さんがインスリンを注射したとの趣旨の記述もあり、府警はこの経緯についても調べる。

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 府警は21日午後、足立容疑者を送検した。