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 全国高校野球選手権の大会歌「栄冠は君に輝く」を作詞した故・加賀大介さんの記念品などを収めたタイムカプセルの掘り起こし式が命日となる21日、石川県能美市の根上(ねあがり)野球場であった。カプセルは大介さんの没後20年の1993年に埋められ、第100回記念大会のある今年、掘り起こすことになっていた。四半世紀の時を経て出てきた大介さんゆかりの品々をまぢかに見た妻の道子さん(93)は「本当に懐かしい」と目を細めていた。

 大会歌の歌詞は1948年6月に朝日新聞が公募。「雲はわき 光あふれて」で始まる大介さんの歌詞が選ばれた。野球少年だった大介さんは16歳の時に右足のケガがもとでひざ下を切断した。野球へのあふれる思いが歌詞に込められている。

 カプセルの中からは、大介さんが書いた詩などの遺稿のコピーや、作曲した故・古関裕而(ゆうじ)さんに道子さんが甲子園でもらったというサイン、根上野球場に歌碑を建立した際の式典の記念品などが出てきた。道子さんは「カプセルの中に何が入っているか本当に分からなかったのですが、当時を思い出します」。

 この日で大介さんが亡くなって45年。道子さんは墓参りに行って、タイムカプセルの掘り起こしを報告したという。「この日を楽しみにしてきて、何とか迎えることができてうれしい。8月の甲子園の開会式に行くため、何とかあと2カ月生きねば」と笑顔で話した。(塩谷耕吾)

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