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 人工知能(AI)を搭載した「おもてなしロボット」が21日、千葉県柏市役所1階ロビーにお目見えした。市民らに音声とタッチパネル式のモニターで行き先を案内する。同市の企業が開発中のロボットで、AIの学習データを収集するため、この日から実証実験を開始。7月3日まで平日午前9時~正午に設置される。

 実証実験を始めたのはIT企業「国際情報ネット」。2016年12月に「柏発のロボット」として開発に着手した。名前は「D―haT(ディーハット)」で高さ137センチ。カメラやマイク、距離などのセンサーを搭載し、AIで音声と画像を解析する。コンセプトは高齢者や子どもが困ったときの相談相手。外観は「たくましい母親」をイメージしているという。開発費は3500万円で、国から1千万円の補助金を受けた。

 実証実験は、市民とのやりとりを通して発音を聞き分ける能力を高め、語彙(ごい)を学習するのが目的だ。「年金」や「税金」などと話しかけると、担当部署や行き方を音声とモニターで案内する。まだ決まったパターンの会話しかできないが、より自然な対話ができるようにし、年内の商品化を目指す。価格は70万~80万円になる見込みで、病院や役所、商業施設などでの設置を想定している。

 同社の尾形廣秋社長(59)は「高齢者や子どもたちを見守る防犯の機能も充実させていきたい」と話している。(上嶋紀雄)

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