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 北朝鮮の弾道ミサイルを想定して26日に栃木県矢板市で実施予定だった住民避難訓練が、国の意向で中止になったことが21日、県への取材でわかった。米朝首脳会談による北朝鮮問題の融和ムードに配慮しての中止とみられる。

 県には国から、今週になって内々に中止の連絡があったという。地元の矢板市には、県から「米朝首脳会談を受けた国際情勢を踏まえ、国の判断により見送りになった」などと説明があったという。

 訓練は国、県、市の合同で、国の主体は内閣官房と総務省消防庁。北朝鮮問題で緊張感が高まる中、昨年から国の主導で各地で訓練が行われている。米朝首脳会談後の実施は、栃木県が初めてとなる予定だった。

 栃木県には今年に入ってから打診があり、国、県、矢板市での実施に向けて準備を進めていた。地元住民や小学校の児童、市役所職員ら計約800人が参加を予定。頑丈な建物に逃げ込んだり、物陰に隠れたりする訓練を想定していた。(常松鉄雄)