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 ロンドンのコートールド美術館が所蔵するマネやセザンヌらの傑作が来秋、日本にやってくる。9月から東京、愛知、兵庫の3カ所で順次展覧会が開かれる。

 印象派など19世紀後半の絵画で世界有数のコレクションを誇る同館の優品が、日本でまとまって紹介されるのは20年以上ぶり。改修で約2年間休館することから、貸し出しが決まった。

 注目は、マネが死の前年に描いた大作「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)。前を見据える女性バーテンダーとその鏡像が描かれている。ほかに、男2人がゲームに興じる、セザンヌの「カード遊びをする人たち」、南国の裸婦が寝転ぶゴーギャンの「ネバーモア」など油彩約50点と彫刻などが出品される。

 同館は、実業家で収集家のサミュエル・コートールド(1876~1947)によって寄贈されたものを中核に、1931年に設立された。特にセザンヌやゴーギャンは英国最大の作品数を持つ。「美術品の保存と、美術史のアカデミックな研究を一体化したい」という収集家の遺志をくんだ、コートールド美術研究所に付設されている。

 展覧会は、2017年の日英首脳会談で決まった日英文化季間「UK―Japan 2019―20」の一環として開催される。同館のエルンスト・フェーヘリン館長と、主催する朝日新聞社の渡辺雅隆社長が19日に展覧会開催の合意書に調印した。

 東京都美術館で来年9月10日から12月15日まで開催。翌20年に愛知県美術館と神戸市立博物館へ巡回予定。(木村尚貴)