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 自民党の穴見陽一衆院議員(大分1区、当選3回)は21日、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案を審議する衆院厚生労働委員会に参考人として出席した肺がん患者に対し、「いい加減にしろ」とヤジを飛ばしたとネットメディア「バズフィード・ジャパン」が報じたことを受け、この発言を認め、謝罪するコメントを書面で発表した。

 穴見氏は今月15日の厚労委に出席。参考人として肺がん患者が意見を述べている際、「いい加減にしろ」とヤジを飛ばした。

 穴見氏は21日、書面でコメント。「参考人のご発言を妨害するような意図は全くなく、喫煙者を必要以上に差別すべきではないという思いでつぶやいた」と弁明。「参考人の方はもとより、ご関係の皆様に不快な思いを与えたとすれば、心からの反省と共に深くおわび申し上げる」と謝罪した。厚労委の高鳥修一委員長は同日、穴見氏に口頭で厳重注意した。

 15日の厚労委に参考人として出席した日本肺がん患者連絡会の長谷川一男代表によると、「いい加減にしろ」とのヤジを飛ばされたのは、屋外の喫煙について問われ、答えていた最中だったという。

 長谷川氏はステージ4の肺がん患者。受動喫煙による被害を訴えた後だっただけに「受動喫煙対策を進めてほしいと患者の立場で必死に訴えたのに、最初から聞く耳を持っていなかったのかなと思った。国民の命や健康を議論する厚労委員会の議員だけに、残念でならない」と語った。

 穴見氏は、公益法人「大分がん研究振興財団」(大分県由布市)が2007年に発足した時から理事を務める。ただ、坂本修一事務局長によると、顔を合わせるのは「事業計画の承認時など年2回程度」という。坂本氏は「一般常識からしておかしい発言で、びっくりしている。我々の活動は多くの方々の理解と寄付で成り立っており、発言で財団のイメージが悪くなってしまわないか」と懸念している。