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 北朝鮮をめぐる対話ムードに乗じて、北朝鮮の紙幣を使った詐欺が東南アジアで発生している。韓国の情報機関、国家情報院が21日、明らかにした。「北朝鮮が改革開放されて経済が発展すれば、貨幣価値が急上昇する」というのが売り文句。今は流通していない旧紙幣を使ってだます手口という。

 国家情報院によれば、タイで先月、北朝鮮の紙幣500万ウォンを両替しようとした犯罪集団が摘発される事件があった。この犯罪集団は「将来、価値が上がって、もうかる」として、公式レートの1ドルあたり108ウォンよりも、3~4割ほど安いレートでの両替を持ちかけたという。カンボジアでも似たような手口の事件が起きているという。

 ただ、犯罪集団が両替を持ちかけた紙幣は、北朝鮮が2009年11月に行ったデノミネーション(通貨の呼称単位の変更)で、流通を停止した旧紙幣。そもそも使えないものばかりだった。(ソウル=牧野愛博)