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 東京都狛江市は21日、セクハラ相談に関する市の公文書について、これまで黒塗りしていた加害者とされる人物の役職を「市長」だと明らかにし、開示を求めた共産党市議に手渡した。この問題では4日、高橋都彦(くにひこ)・前市長が「市政をこれ以上混乱させてはいけない」として辞職している。

 問題は3月、共産党市議が情報公開請求で入手した市の公文書を根拠に追及、表面化した。公文書には「口をつけたコップで何度も飲むことを強要された」「肩や胸も触られて困っている」「車内で手を握られた」といった被害が記されていたが、市は個人情報保護などを理由に加害者とされる人物の役職を黒塗りにしていた。高橋氏も「身に覚えがない」と否定した。

 だが5月下旬、被害者から実名で抗議文を出され、一転して辞意を表明。共産党市議は「状況は変わった」として今月15日付で、改めて公開請求していた。

 市は「高橋氏がハラスメントをしていたことが明らかになったため」と黒塗りを外した理由を説明した。問題を追及した共産党の西村敦子市議は「市は(加害者が誰かを)知っていた。もっと早く黒塗りを外すべきだった」と話した。(河井健)