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 JR北海道は21日、札幌―網走間を結ぶ特急列車2両で、側面の「行先(いきさき)幕」3本が精巧な偽物とすり替えられていたと発表した。先頭車両の愛称幕がすり替えられた被害も1件見つかり、同社は盗難の可能性もあるとみて北海道警に相談をしている。

 JR北によると、被害が見つかったのは13日に網走―札幌間を走った「オホーツク2号」と、15日に札幌―網走間を走る前の「オホーツク3号」。いずれも、行先幕が動かなくなる不具合があり、気づいた。

 行先幕はナイロン製の巻き取り式フィルムでできており、行き先に応じて回転させ、車両外側の小窓に駅名などが表示される。正規品は20の行き先が印字されているが、模造品は五つだった。精巧に作られていて、JR社員も当初偽物と気づかなかったという。

 さらに、同じ型式の別の車両を調べると、先頭部の「オホーツク」の愛称が表示された「愛称幕」1本が、ただの白幕にすり替わっているのも見つかった。

 行先幕は車両内側からねじやカギがかけられていて簡単に取り出すことはできない。カギはJR北が管理しているという。外側の小窓に異常はなく、事情に詳しい何者かが、盗み出した可能性が高いという。

 被害にあった車両は夜間、網走駅や札幌市の苗穂運転所に止まっていた。(斎藤徹)