農水省が職員処分 東北の情報漏洩問題、金品受け取りも

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 東日本大震災の復旧工事で、農林水産省東北農政局の職員が非公表情報をゼネコンに漏洩(ろうえい)していた問題で農水省は22日、同省職員1人を免職、3人を停職の懲戒処分にしたと発表した。調査報告書も発表し、職員2人がゼネコンに再就職した農水省OBから金品を受け取っていたことも明らかにした。この問題では、公正取引委員会が14日、同省に改善を申し入れていた。

 22日、斎藤健農水相が処分を発表した。鎌田重孝・東北農政局専門官(59)=当時、現・岩手県内事務所管理職=を懲戒免職、当時の同局係長(41)を停職6カ月、50代の同局事業所の管理職と専門官2人を停職1カ月とした。このほか、当時東北農政局にいた他府省の職員1人も処分されるという。また、当時の上司7人を厳重注意とした。すでに退職した職員1人は処分しなかった。公取委から排除措置命令を受けたゼネコン「フジタ」を指名停止1カ月とした。今後、フジタについて刑事告発を検討するという。

 農水省の調査によると、鎌田専門官はフジタからの働きかけで、技術提案書について助言したり、設計金額を教えたりした。また、農水省OBから1万4千円程度の野菜を受け取っていた。停職6カ月とされた係長もOBから、ゴルフ場に送迎した謝礼として1万4千円分の金券を受け取っていたほか、7千円程度の飲食の接待を受けたという。

 会見で斎藤農水相は「被災地をはじめ、国民のみなさんに深くおわびしたい」と述べ、再発防止策を徹底する考えを示した。また、「(職員の)受注調整への関与を疑わせる事実は確認されなかった」と語った。