政府、ミサイル避難訓練中止を発表 対話ムードに配慮

岡本智
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 菅義偉官房長官は22日午前の会見で、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練を当面の間、中止すると発表した。菅氏は「(今月12日の)米朝首脳会談の成果の上に立ち、当面見合わせる」と述べ、対話ムードの高まりに配慮したことを明らかにした。

 訓練は政府や自治体が主催し、昨年3月から各地で実施。今後、宮城、栃木、新潟、富山、石川、奈良、徳島、香川、熊本の9県で行う予定があったが中止する方向で調整する。自治体独自で行う訓練について中止を指示することはないという。小野寺五典防衛相もこの日の会見で「北朝鮮が弾道ミサイルの実験を行うことはあまり想定されにくい環境にある」と述べた。

 一方で菅氏は、全国瞬時警報システムJアラート)の周知など、住民参加型以外の訓練は続けていく考えを示した。(岡本智)