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 非鉄金属大手、三菱マテリアルの株主総会が22日、東京都内で開かれ、品質データを巡る一連の不正について竹内章社長が陳謝した。株主からは責任の所在を問う声や首脳人事への疑問が出た。

 三菱マテでは今月、本社の生産拠点での不正が発覚。竹内社長が引責辞任して代表権のない会長に就き、後任の社長に小野直樹副社長を昇格させることを発表した。

 出席した株主によると、竹内社長が不正の経緯について説明。責任者や処分についての質問が出たが、会社側は悪質性の低いミスだと説明。竹内氏が会長として経営陣に残ることを疑問視する意見も株主から出たが、会社側は業績が好調なことを理由に妥当な人事だと説明したという。

 総会に出席した男性株主は「竹内氏が会長になって品質管理を担当するのはおかしい。不正が起きた原因がはっきりわからないまま総会は終わった。社会的責任はとらないといけない」と話した。女性株主(55)は「新社長も内部昇格なので、今後同じことが起きる可能性はあると思う」と話した。

 三菱マテでは昨年11月以降、子会社5社で品質データの改ざんが相次いで発覚。一連の問題の最終報告書を3月に発表し、本社は不正に全く関与していないと説明していた。だが、竹内、小野両氏はこの時点で、本社の生産拠点である直島製錬所(香川県直島町)が日本工業規格(JIS)を逸脱した製品を、規格を満たした製品として出荷していた疑いを把握していた。