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 プロ野球・日本ハムのルーキー、清宮幸太郎(東京・早稲田実)が2軍で順調に快音を重ねている。6月22日現在、30試合に出場し、イースタン・リーグでトップの14本塁打。首脳陣は1軍再昇格を焦らず、じっくり鍛える方針だ。

 ヤクルトの2軍施設(埼玉県戸田市)で21日にあったイースタンの公式戦。清宮は3番・左翼手で出場した。ベテラン右腕の館山昌平に対し、1、2打席目は凡退したが、六回の第3打席は右翼へ鋭い打球を飛ばして出塁した。

 「うれしかったです。1、2打席目は外のいいところを打たされてしまった。それを頭に入れながらの3打席目だった。3打席目は結構タイミングもあっていたと思います」と清宮。試合中に生じた課題を即座に解決してみせ、手応えを感じていた。

 清宮は限局性腹膜炎での入院もあって出遅れ、開幕は2軍で迎えた。5月2日に1軍へ昇格すると、9日まで7試合連続でヒット(本塁打を含む)を記録したものの、直球に差し込まれたり、外角の変化球に手を出したりと、1軍レベルへの対応に苦しみ、5月28日に2軍へ戻った。

 以降、2軍では6月22日までの15試合で10本塁打と「覚醒」。それなのに、首脳陣は頑として1軍に再昇格させようとはしなかった。「打つより、打ち取られ方を見ている。難しい球を打っているときもある。それを減らしていくこと。一番難しいストライクゾーンの見極めができるかどうか」と、栗山英樹監督はチェックポイントを挙げる。

 本来の一塁に加え、外野を守らせているのにも狙いがある。栗山監督は「守備力アップもそうだけど、今はしっかり走りこまないといけない時期。自分の体をスピードを持って動かすという一番シンプルなことが完全にできないと、いろんな練習もたくさんこなせない」。一塁手より動きが多い外野を守ることで、強制的にランニング、ダッシュの時間を確保している。

 清宮自身、1軍にいたときよりも早めにスイングを開始する位置をつくるなど、フォームも随時見直している。「いつ(1軍に)上がるかは球団が決めること。今、自分ができることをこの場でやって、結果を残すことだけに集中して取り組んでいく」。こんがり日焼けした肌が、充実した時間を物語っていた。(山下弘展