[PR]

 富士フイルムホールディングス子会社のバイオ企業「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」(愛知県蒲郡市)は21日、急性リンパ性白血病を対象に、免疫細胞の攻撃力を遺伝子操作で高める新たな免疫療法「CAR―T(カーティー)細胞療法」を開発すると発表した。名古屋大などが開発した技術をもとに、2019年にも治験(臨床試験)を開始。再生医療製品として国の製造販売の承認をめざす。

 CAR―Tは、患者の体内から免疫細胞を取り出し、遺伝子操作でがん細胞への攻撃力を高めて戻す治療法。米国などで承認され、臨床試験では8割の急性リンパ性白血病患者でがんが検出されなくなった。ただ、治療費が約5千万円と高額だった。

 名古屋大の高橋義行教授(小児がん)らのグループは、従来法ではウイルスを使って遺伝子を免疫細胞に入れる代わりに、酵素を使う独自技術を開発。ウイルスを閉じ込める設備などが不要なため、製造コストを削減できると期待される。

 高橋教授によると、急性リンパ性白血病は子どものがんでは死亡者が最も多い。抗がん剤や骨髄移植が効かない患者がおり、この免疫療法で治療できる可能性があるという。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(西川迅)