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 シャープの親会社で、米アップルのiPhone(アイフォーン)の受託生産でも知られる鴻海(ホンハイ)精密工業が22日、台湾の新北市にある本社で株主総会を開いた。郭台銘(テリー・ゴウ)会長は、「最大の挑戦は米中貿易戦争だ。いったいどうなっていくのか、すべての幹部が対応措置をとっている」と、米中対立の激化に悩みをのぞかせた。

 同社はアップルから委託され、iPhoneを中国で製造している。スマートフォンは米国の中国への高関税の対象ではないが、米中摩擦が激化すれば対象になる可能性がある。

 今後の経営への打撃が懸念され、鴻海の株価は低調だ。郭氏は「国際競争や米中貿易戦争は短期間の現象。自信を持ち、軽々に株を売らないように」と呼びかける一方、「株価を見るのは3カ月に1度でいい」と弱気な発言も出た。

 郭氏は人工知能(AI)を生かした製造の展開など、体質強化を説明。台湾総統選への出馬を求める声も出たが、「未来5年は引退を考えない」と述べ、現在の難局を自ら乗り切る意思をアピールした。(新北=福田直之)