スバル株主総会、相次ぐ不正に株主から質問殺到

高橋克典
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 出荷前の自動車の検査不正が相次いで発覚したスバルは22日、東京都内で株主総会を開いた。昨年より300人多い851人の株主が出席し、不正に関する質問が相次いだ。

 不正の責任をとって代表権のない会長に退く吉永泰之社長が冒頭、「度重なるご心配とご迷惑をおかけしていることを心よりおわび申し上げます」と陳謝。登壇した役員全員が頭を下げた。吉永氏は、不正が発覚した経緯や再発防止策を含めた今後の取り組みなどを説明。5日に発表した排ガスや燃費の測定をめぐる新たな不正について徹底した再調査をすると述べた。

 昨年(7人)より多い18人の株主が質問に立ち、度重なる不正への関心の高さをうかがわせた。株主からは「不正は現場で起きた。社長は現場の群馬製作所にどれくらい足を運んでいるのか」「米国での販売に影響は起きていないか」などの質問が相次いだ。吉永氏は「群馬には企画会議などでよく行っているが、きめ細かく現場の課題が私の耳に入るような努力が足りなかった」「完成検査は日本にしか適用されていない制度で、米国への影響は全くない」などと答えた。

 吉永氏から社長を引き継ぐ中村知美専務執行役員は「会社の質と実力を上げ、一刻も早く信頼を取り戻す。新しい時代の着実な歩みをすべての社員とともに実現していく」と決意を述べた。総会の所要時間は昨年より約50分長い2時間21分だった。

 昨年に続いて2回目の出席だという埼玉県朝霞市の会社員の男性(59)は「昨年不正を知ったときはショックだった。うみを出し切って、しっかり改善してほしい」と話した。(高橋克典)