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 在宅医療を受ける患者を24時間体制で見守るシステムを、松波総合病院(岐阜県笠松町)が来年度から導入することを検討している。腕輪型端末で患者の健康状態を常に把握し、異常があれば医師らに連絡が入り、救急搬送などを指示する。高齢化が進む中、患者が安心して過ごせる環境づくりを支援する。

 松波総合病院と医療関連サービスのトーカイ(岐阜市)が連携して開発した。本格運用を前に、トーカイは今年8月から患者に機材の利用サービスを始める。複数の医療機関がシステム導入に関心を寄せているという。

 使用する端末は約25グラムの腕輪型。患者がこの端末を身につけると、脈拍や血圧などを24時間測定する。当直の医師や看護師らは、パソコンやスマートフォンで患者のデータを常に把握できる仕組みになっている。

 異常なデータが検出された場合は、医師のスマホなどにアラームで知らせる。医師は送られてくる患者の健康状態についてのデータを参考に、必要な措置を取る。119番通報で病院に救急搬送を依頼したり、警備会社の警備員に訪問してもらったりする。かかりつけの訪問看護スタッフに連絡することも想定している。端末には緊急ボタンもあり、患者自ら助けを求めることもできるという。

 病院を運営する社会医療法人・蘇西厚生会の松波英寿理事長は「超高齢化社会に向けて、安心して在宅医療を受けられる体制を作りたい」と話す。端末は、災害発生時の安否確認にも活用できるという。(山野拓郎)