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 着物店「はれのひ」(横浜市)が今年の成人式を前に突然店を閉じ、多くの新成人が晴れ着を着られなかった問題で、同社が架空の売り上げを計上するなどして決算を粉飾し、金融機関から融資を受けていた疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警は、融資金をだまし取った詐欺の疑いがあるとみて、近く篠崎洋一郎・元社長(55)から事情を聴く方針だ。

 捜査関係者などによると、同社は2011年3月に設立後、14~15年に新店舗を2店出し、人件費などの経費が急増。15年9月期の決算時点で、金融機関からの借入金残高が約2億円に達し、債務超過に陥っていたという。

 だが、同期の決算では約5千万円の架空の売り上げを計上するなどして債務超過を隠し、その後も融資を受けて約1年の間に4店舗を出店したという。

 16年9月期末には、借入金残高はさらに膨らんで約4億3700万円に。前期の架空売り上げの修正を余儀なくされたこともあり、大幅な債務超過に陥った。

 以降は融資を受けるのが難しくなり、新成人など顧客の代金を運転資金に回す自転車操業状態になったが、昨年12月まで新たな契約を取り続けた。

 今年1月には破産手続き開始が決定。新成人らの契約代金約3億4500万円を含め、負債総額は約10億8500万円に上った。