[PR]

 北海道の真ん中から少し南に、そばの生産と酪農が盛んな新得(しんとく)という町がある。町唯一の高校、新得高は今年度での閉校が決まっている。野球部員は3年生の大坂響、1人。23日、上士幌・更別農・士幌・大樹とともに「5校連合」として、北北海道大会の十勝地区大会に臨んだ。

 大坂はもともと、バスケットボール部だった。1年生の秋、助っ人として野球部の試合に出た。ほどなくバスケ部が休部。「放課後、暇になるのは嫌だったので」。野球部員になった。理由は、もう一つある。「他校の生徒とつながれる。仲間が増える。これは、単独チームでは経験できないことですよね」

 試合は2―8で帯広北に敗れた。連合で唯一の適時打を放ったのは士幌高の久保康太。1年生だ。士幌の部員は久保を入れて1年生が2人だけ。試合後、目に涙をためていた。「次は、勝ちたい。先輩たちのためにも」。この夏、北海道には南北で九つの連合チームがある。学校もユニホームの違いも乗り越えて、絆が生まれていく。(山下弘展)

こんなニュースも