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 大阪府北部の地震では、ブロック塀が倒れ、通学中の女児や見守り活動をしていた男性が亡くなった。大きな地震が起きたとき外にいると、建物の部材が落ちてきたり、道沿いの壁や電柱が倒れてきたりする恐れがある。

 まず注意する必要があるのは、古いビルなどの窓ガラスだ。窓枠が壁に直接はめ込まれたタイプも多く、割れやすい。震度5強の揺れなら外壁や屋根瓦が落ちてくる可能性がある。

 屋外に設置された看板や電光掲示板、電球電灯、装飾品なども破損、落下の恐れがある。また、電柱や信号機、自動販売機などは横倒しに気をつける必要がある。ブロック塀は高さを2・2メートル以下にし、一定間隔で塀を支える控え壁を設ける、塀の内部に鉄筋を入れる、などをしなければならないが、違反したものがどれだけあるか分かっていない。

 建物の外壁や窓ガラス、間仕切りなどは「非構造部材」と呼ばれ、首都大学東京の中林一樹名誉教授(都市防災学)によると、建物そのものより耐震対策が遅れがちだという。

 政府は首都直下地震の被害想定(2013年)で、ブロック塀の倒壊と自動販売機の転倒が計9万5千件、窓ガラスや外壁、看板などが落下する建物は2万2千棟に上るとしている。

 中林さんは老朽化した建物やブロック塀、自販機、看板などが自身の生活圏でどこにあるか、普段から注意しておくべきだと指摘し、「外にいて強い揺れを感じたら、建物やブロック塀などから離れることが望ましい」と話す。(桑原紀彦)