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 日中平和友好条約が締結されて40周年を迎えるのを記念して23日夜、中国で最高峰とされる「中国国家交響楽団」のコンサートが北京で開かれた。国際的に活躍する日本人指揮者の西本智実さんが招かれ、中国人の音楽家たちから感動的な音色を引き出した。

 前半は日中友好を記念して、中国の作曲家、関峡氏が手がけた「第1交響序曲」と、日本の作曲家、芥川也寸志氏が戦後まもなく発表した「交響三章」という、いずれも雄大で力強い旋律の作品を演奏。西本さんにとって中国の作品を指揮するのは初めて。手を大きく振り上げるなど全身を使いながら楽団員を導いた。

 後半は合唱団も加わり、ベートーベンの「第9交響曲」を披露。合唱が始まると会場の盛り上がりは最高潮に達した。演奏が終わると、観客は総立ちで長い間拍手が鳴りやまなかった。

 西本さんが2016年に初めて同楽団と共演し、中国で高い評価を受けたことが、今回の記念コンサートに結びついた。演奏後、西本さんは朝日新聞の取材に「特別なコンサートに招かれて光栄です。中国の音楽家のパワーはすごく、リハーサルから汗だく。言葉は通じなくても、音楽家同士のコミュニケーションでやりとりできて、うれしかった」と話した。

 西本さんは、イルミナートフィルハーモニーオーケストラを率いて今年12月から来年1月にかけて、北京や上海、広州など中国各地で演奏する予定だ。(北京=西村大輔)

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