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 長野市の城山動物園でオリジナルTシャツが販売されている。背面には、なんだかバランスの悪いパンダのイラスト。あれ、チャックがあるぞ。茶色い地肌もチラリ。その横には、「駿駿(シュンシュン)」の文字が。これは、もしや――。

 このパンダ、同園で飼育されているアシカの「シュン」(オス)が、着ぐるみを着た姿。6月24日に開かれたシュンの誕生日会に合わせて作られた。モチーフはもちろん、上野動物園(東京都台東区)で大人気のパンダ、シャンシャンだ。田中謙次園長(55)は、「パンダの着ぐるみを着てでも人気者になりたいのです。シャンシャン並みの人気が欲しいのです」と切実に訴える。正面には、「I’d like to be famously,too.(僕も人気者になりたい)」。

 今年初めて開催された、全国の動物園や水族館で飼育されているアザラシ、アシカ、トド、オットセイ、セイウチの人気投票「ヒレアシ甲子園」で、シュンは1063票で47頭中43位。1位は、31万8千票の伊勢シーパラダイス(三重県伊勢市)のセイウチ「ヒマワリ」。田中園長は「このTシャツ効果で、次はもっと上位に。25万票を集めたい」と意気込む。

 でも、Tシャツのシュン、チャックは最後まで閉まっていないし、お尻のところが破れている。なんだか間抜けだ。デザインしたのは、アシカ担当の山口美寿寿(みすず)さん(41)とふれあいコーナー担当の久保田美菜さん(29)。「もっとおしゃれにするつもりだったんです……」と久保田さん。

 山口さんは、「天下の上野動物園を敵に回しちゃったかな。でも、城山動物園なんて相手にされないので平気です。売れればOK!」。Tシャツではシャンシャンに擬態してニヤリと笑うシュンだが、本人はかなりビビリな性格だそう。怒られないか、びくびくしているかも?

 Tシャツは限定50着ほど。売り切れ次第終了の予定だ。XSからXLまでの5サイズで1着3千円。(田中奏子)