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(24日、日本2―2セネガル サッカー・ワールドカップ)

 日本代表には、この男がいる。

 1点を追う後半33分。セネガルゴール前の混戦。転がる球を乾貴士が拾い、中へ折り返すと、待っていたのは本田圭佑。左足でゴールへ蹴り込んだ。日本選手初のW杯3大会連続ゴールで、漂い始めた敗戦のにおいを吹き飛ばした。

 惨敗したブラジルW杯からの4年間は、苦しみの連続だった。イタリア1部のACミランで出番を失い、メキシコ1部のパチューカへと“都落ち”。日本代表でもハリルホジッチ前監督の戦術に合わず、ベンチで見守ることも増えた。

 今、置かれた立場は、先発が約束されていた過去2大会とは違う。第1戦目に続き、この日も後半途中からの出場。だが、そんな状況にも、気持ちはぶれることはない。「どんなときでも準備は出来ている」。第1戦のコロンビア戦で大迫勇也の決勝点をアシストしたのに続き、この日も決定的な仕事をやってのけた。

 19日のコロンビア戦での勝利は、W杯でアジア勢が初めて南米勢を下した快挙だった。その試合後、本田は言っていた。「ラッキーをものにした。次につながる」。2大会ぶりとなる決勝トーナメント進出に、自らのゴールでまた一歩、近づいた。(清水寿之)